WordPressのマルチサイトには サブドメイン形式 と サブディレクトリ形式 の2種類があります。マルチサイト化する際に、どちらにするか迷ったので、それぞれの違いや特徴をまとめました。
サブドメイン形式 (subsite.example.com)
サブディレクトリ形式 (example.com/subsite/)
①サブドメイン形式 (subsite.example.com
)
特徴
- 子サイトごとに異なるサブドメインを使用する(例:
site1.example.com
,site2.example.com
)。 - 子サイトを追加するたびにサーバーでのサブドメイン追加や、SSH接続してシンボリックリンク作成が必要
- ドメインのSSL化 が必須なので、SSL対応サーバーで設定が必要。
- 設定がサブディレクトリ形式より複雑で上級者向け
運営するサイトのメリット
サイトごとに独立性が高い(検索エンジン的には別サイト扱いになることが多い)。
ジャンルごとにブランディングしやすい(shop.example.com
, blog.example.com
など)。
プラグインやテーマの統一管理ができる(マルチサイトのメリット)。
デメリット
導入や設定が複雑で上級者向け(SSL設定やシンボリックリンク作成など必要)。
一部のプラグインやキャッシュ設定がうまく動作しないことがある。
同じドメイン内のSEO効果が分散しやすい(Googleはサブドメインを別サイトと認識しがち)。
②サブディレクトリ形式 (example.com/subsite/
)
特徴
- メインサイトのURLの下にサブサイトを作成する(例:
example.com/site1/
,example.com/site2/
)。 - 一度マルチサイト化すれば、ワードプレスの管理画面上だけで子サイトの追加が可能
- サブドメイン形式よりも、導入管理が簡単で初心者向き
メリット
設定が簡単
子サイト追加時にSEO的に有利(Googleはサブディレクトリを同じサイトの一部と認識する)。
ドメインの権威性を維持しやすい(全てのサイトが example.com
配下にある)。
デメリット
独立性が低い(同じサイト内の一部として扱われるため、完全に別サイトのように運営するのは難しい)。
一部のプラグインがうまく動かない可能性がある(サブディレクトリのURL構造を意識していないプラグインがある)。
どちらを選ぶべき?比較表
条件 | ①サブドメイン形式 | ②サブディレクトリ形式 |
---|---|---|
SEOを分けたい | ⭕(別サイト扱い) | ❌(同じサイト扱い) |
設定の簡単さ | ❌(子サイト追加毎にサーバー上やSSH接続して作業が必要) | ⭕(子サイト追加時はWPのみで完結) |
サイトごとのブランディング | ⭕(blog.example.com など自由) | ❌(example.com/blog/ のように制限される) |
同じドメインのSEO効果を活かしたい | ❌(分散する可能性あり) | ⭕(統一される) |
管理のしやすさ | ⭕バージョン管理・プラグイン・テーマの管理が楽 | ⭕バージョン管理・プラグイン・テーマの管理が楽 |
おすすめのタイプ
①サブドメイン形式がおすすめの人(subsite.example.com)
- 異なるジャンルのサイトやブランドを運営する
- サイト毎のユーザー層が異なる、混ぜたくない。
- SEOを分けたい
こんな人に
- 上級者向け
- WEBの専門知識がある、または専門家に外注できる人。
②サブディレクトリ形式がおすすめの人 (example.com/subsite/)
- ジャンルやユーザー層が似ている子サイトを展開する
- 同じサイトの一部として運営したい
- SEOを統一したい
こんな人に
- マルチサイト初心者向け
- 技術的なハードルは低いほうが良い・手軽に試したい人
WPをマルチサイト化するときに参考にしたページ
①サブドメイン型の手順のマルチサイト化の手順↓参考
【WordPress】サブドメイン型マルチサイト化の方法【エックスサーバー利用】 | 株式会社ベンチャースパイス
https://v-s.jp/archives/blog/3131

②サブディレクトリ形式のマルチサイト化の手順↓参考
エックスサーバー公式の手順です。
2つ目のブログの作り方!WordPressで複数サイトを運営する方法を解説 – 初心者のためのブログ始め方講座https://www.xserver.ne.jp/blog/multiple-wordpress-install/
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