プログラミング言語別「覚えなくていいゾーン」まとめ。初心者つまづきポイント対策も。

目次

「全部覚えよう」とすると挫折する

「全部覚える必要はない」地図で、迷わず進むために


プログラミング学習でありがちな誤解:

構文、全部覚えなきゃ」
「全機能を知らないと使えない」
中級に進むには“フレームワークも理解しないと”」
「セキュリティ」理解しなきゃ…

そんなことはありません!


大前提:「全部」はいらない

  • 目的に必要な“かけら”だけ覚えればいい
  • 調べながら書くのが普通(むしろプロもそう)
  • 「これはあとでいいや」が言えると、学習が加速する

初心者に「クラス設計と依存性注入と継承」って…それ、家建てる前に耐震構造図から始めるようなもんですから。

まずは

「Hello」が出た!」「色が変わった!」っていう1ピクセルの達成感

からでいいんです◎


各言語の「覚えなくていいゾーン」

言語今はスキップOKなもの覚えるときが来るタイミング
Pythonデコレータ、クラス継承、ジェネレータWebフレームワーク or 大規模コードを書くとき
JavaScriptthisbind、即時関数(IIFE)コンポーネント間の連携や高度な挙動が必要になったら
TypeScript複雑な型(型推論・Union・Mapped types)ライブラリ設計やチーム開発で
Java抽象クラス・インターフェース・パッケージ構造設計が重要になる大型開発で
Cポインタ・構造体・malloc組込み/低レイヤー開発を本格化する段階で
Gogoroutineのチャネル、deferの細かい挙動並列処理やサーバー開発に慣れてから
Rustライフタイム注釈、トレイト、マクロ定義コンパイラが教えてくれる段階でOK!
SQLサブクエリ、ウィンドウ関数、HAVING句高度な分析・集計が必要になったとき
VBA / GASイベントトリガー、API連携自動化が軌道に乗って「もっとやりたい」と思ったとき

「学習の流れ」はこうやって作ればいい

  1. やりたいことを“言語で表す”ところから始める → 例:「データをまとめたい」→ SUM() + GROUP BYで十分
  2. 動く最小単位をまず作ってみる → 1行の出力や1つの関数からスタート
  3. 分からないところを“必要になった瞬間”に調べる
  4. できたら誰かに見せる・使ってもらう

この考え方が根底にあるだけで、「学習の疲れ方」が変わってくるはずです。

つまり「理解するため」じゃなく「使うため」に覚える。

そして…初心者あるある「つまずきポイント」を克服しておくと、さらに心強いスタートができます!

初心者最大のつまづきポイント「ライブラリ入ってませんエラー」の処方箋。

初心者最大のつまづきポイント「ライブラリ入ってませんエラー」の処方箋。

初心者あるあるの1つ。
サンプルコードを実行しても「ModuleNotFoundError: No module named 'pandas'」 \(泣)/←みんな通る道です。

プログラミングにおける「ライブラリ」とは?

すでに誰かが作ってくれた便利な道具セットのこと。

たとえば:

  • 「グラフを描く」
  • 「ファイルをまとめて読み込む」
  • 「ネットと通信する」など…

→ そういう機能を一から作らずに済むのがライブラリです。


「ライブラリが入ってないエラー」とは?

その便利セットを使おうとしてるのに、まだインストールされてない状態で起きる!

よくあるエラー:「ModuleNotFoundError: No module named 'pandas'

サンプルコード例などは、このライブラリが当たり前に入っていることを前提に紹介されていることが多い!


対処法

はじめに重要度の高いライブラリを入れておく。
または「ModuleNotFoundError:」がでても、「ライブラリが入ってないだけね。簡単なエラーだわ。」と落ち着いて対処する。

Pythonなら:コマンドラインに pip install ライブラリ名 入力して実行するだけ。
例 pip install requests


用途別おすすめライブラリ・ツール一覧(実用度高めVer)

※ = 特におすすめ(入門しやすくて強力)


Python|自動化・AI・分析・Webまで

用途ライブラリ名一言で言うと…
ファイル操作・自動化os, shutil, globフォルダ整理の味方
Webスクレイピングrequests, BeautifulSoupサイトからデータを引っ張る魔法
表計算openpyxl, pandasExcelファイルをコードで操作
グラフ・可視化matplotlib, seabornキレイなグラフ職人
データ分析pandas, numpyデータをいじる最強タッグ
機械学習scikit-learn, TensorFlow, PyTorchAIに考えさせたいとき

JavaScript / TypeScript|Webの表情を作る言語

用途ライブラリ・FW名一言で言うと…
UI構築React※, Vue.js, Svelte見た目と動きを両立する超フレームワーク
アニメーションGSAP, anime.jsモーションで魅せる魔法使い
画面遷移・ルーティングNext.js, Nuxt.jsサイト全体をまるごと作れる
データ通信axios, fetch APIサーバーとデータのやり取り係
フォーム処理Formik, React Hook Form複雑な入力フォームの味方

Java / Kotlin / Swift|アプリ・業務・スマホ系

言語ライブラリ名 / FW一言で言うと…
JavaSpring Boot企業向けの巨大Webアプリ
KotlinJetpack ComposeAndroidのUIを楽しく作れる
SwiftSwiftUIiOSアプリをコードで美しく作る

C / C++ / Rust / Go|高速処理・裏方の達人

用途言語おすすめツール
システム操作C, C++gcc, g++, make
ゲーム / 映像C++Unreal Engine, SFML, SDL
高速API / CLIGonet/http, cobra, gin
セーフで高速Rusttokio, serde, actix-web

VBA / GAS / SQL|実務自動化 & データ操作

用途言語ツール or ライブラリ
Excel自動化VBARange, Cells, Workbook(標準機能で完結)
Google自動化GASSpreadsheetApp, GmailApp, CalendarApp
データ抽出SQLMySQL, PostgreSQL, SQLite, BigQuery

これらはすべて「なにかを始めたときに、割とよくぶつかるやつ」ばかり。
逆にいうと、これらのライブラリを味方につけていくだけでも、世界がどんどん広がります。

おまけ。言語別「つまずきポイント」×「こころがまえで処方箋」

〜その“ひっかかり”、言語ごとにちゃんと理由がある〜

「始めたのに、最初の“壁”で止まる」「嫌になる」っていうのは、ほんとうに多くの人が経験してる“静かな脱落ポイント”です。

そんな時の心構えとして、言語別の「心構え」をざっくりとまとめました。


Python

  • つまずきポイント:インデント(スペース)で構造が崩れてエラーになる
  • 処方箋:エラーメッセージを見て冷静に「どこがずれてるか」を見る。VSCodeの自動整形で回避可◎

JavaScript / TypeScript

やや難覚悟で挑むこと。

  • つまずきポイント:動くけどバグる/型がないので混乱する
  • 処方箋:ブラウザのconsole.log()で1つずつ確認。TypeScriptに移行するのもアリ!

Java / C#

そもそも難しいからその覚悟で!!入門には向かないよ!!

  • つまずきポイント:「Hello World」が長い、構文が多い
  • 処方箋:「型」「クラス」「メソッド」を分けて段階的に覚える。IDEの補完機能を味方に!

C / C++

そもそも難しいからその覚悟で!!入門には向かないよ!!

  • つまずきポイント:メモリ管理、コンパイルエラーの嵐
  • 処方箋:最初は「配列」「関数」だけを使って小さなプログラムに。C++は難易度高めなので深追いしない勇気も必要!

Swift / Kotlin

  • つまずきポイント:XcodeやAndroid Studioのセットアップが難しい
  • 処方箋:まずはPlayground(Swift)やKotlin Playgroundでブラウザ実行から始めよう!

Go

  • つまずきポイント:思ったより“自由”じゃない(型が堅い)
  • 処方箋:コードの型を意識して書く習慣を。書きやすいけど“読まれる前提”で作られてる意図に注目!

Rust

そもそも難しいからその覚悟で!!入門には向かないよ!!

  • つまずきポイント:所有権、借用、ライフタイムで頭が爆発
  • 処方箋:「まず動くコード」を1行ずつ解剖していく。コンパイラは“世界一親切な先生”と思って付き合おう◎

VBA / GAS

  • つまずきポイント:セルの指定がずれる/実行時エラーが読めない
  • 処方箋:手でやってた操作を「マクロの記録」で確認する→それを少しずつ改造。動けば正義!精神でいこう

SQL

  • つまずきポイント:JOINが意味不明/NULLとの戦い
  • 処方箋:「何をつなげたいのか」紙に図を描く。SELECTから始めて、GROUP BYなどは後回しでもOK!

まとめ

「必要になったら調べる。」「全部覚える必要はない」「とりあえず動かす!」の精神は、プログラミング学習にとって「正解」です。
たのしく快適で効率的な学習ライフに役立ちますように。

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