なにも変更していないのに、WPの「下書き保存」ボタンが急に利かなくなってしまった。
そんな時は、いくつかの原因が考えられます。
自分も何度かハマったので、今回は備忘録としてハードルが低く、試しやすい対処法から順番に紹介していきます。
まずは他のブラウザで「保存」できるかチェックしてください。
もしブラウザを変えて保存ボタンが作動するなら、原因はブラウザにあります。
一番はじめにチェックしたいポイントなので、まずはブラウザを疑ってみましょう。
やり方などはこちら。

本ページでは、上記の記事で解決しない(ブラウザ以外の原因)の対処リストをまとめています。
上の記事の内容をチェックしてから①以降を試してください。
①パーマリンクをリフレッシュしてみる
.htaccess
ファイルが破損していると、不具合の原因になります。まずは下記の手順でファイルをリフレッシュしましょう。
パーマリンク設定を更新(上書き保存)
WordPressでは、パーマリンク設定を「保存」するだけで .htaccess ファイルが自動更新されます。
■パーマリンクを更新する手順
WordPress管理画面にログイン
[設定] → [パーマリンク] を開く
何も変更せずに「変更を保存」をクリック
この操作で .htaccess ファイルが更新され、不具合が解消することがあります。投稿画面から「保存」できるか試してみましょう。
それでもダメなら、次へ。
②WordPressのキャッシュプラグインを無効化
「WP Super Cache」や「W3 Total Cache」などのキャッシュ系プラグインが原因の可能性もあります。一時的に無効化して試してみましょう。
高速化系のプラグインを入れている場合は、停止してチェックしましょう。
③他のプラグインが影響していないか確認
高速化系のプラグインを停止いても問題が解決しないなら、すべてのプラグインをチェックします。
すべてのプラグインを無効化する
- WordPressの管理画面で「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」に移動。
- すべてのプラグインを一括で無効化。
- 下書き保存ができるか確認。
- もし成功したら、プラグインを1つずつ有効化して原因を特定。
④テーマの影響を確認
テーマファイル内のコードが影響している可能性もあります。
デフォルトテーマに切り替える
- 「外観」→「テーマ」で「Twenty Twenty-Four」などのデフォルトテーマに変更。
- 下書き保存を試してみる。
- 問題が解決した場合は、元のテーマに問題がある可能性大。
⑤サーバーのWAF(Web Application Firewall)の影響を確認
サーバーのセキュリティ設定を一時的に無効化
レンタルサーバーではWAF(Webアプリケーションファイアウォール)が有効になっていることがあり、WordPressの投稿機能をブロックすることがあります。
- エックスサーバーの場合:
- サーバーパネルにログイン。
- 「WAF設定」を開く。
- 一時的に「無効」にして試す。
- 解決したら、特定のルールのみ無効にする方法を検討。
⑥アクセス制限やファイルパーミッションの確認
ここから先は、重要な設定の変更やファイルの編集を行います。
また、「急に保存できなくなった」場合、多くは上記で紹介したどれかが原因のことが多いです。
まずはしっかりチェックしましょう。
変更前に設定をメモする。ファイルを変更する前にバックアップを必ずとる。
ファイルのパーミッションを確認
wp-content/uploads
やwp-admin
のフォルダパーミッションが適切でないと、保存できないことがあります。- FTPで
wp-content
フォルダを開き、パーミッションが755
になっているか確認。 wp-config.php
は644
が推奨されます。
FTP接続アプリがない場合は、エックスサーバーのファイルマネージャーからも確認できます。
wp-admin
にアクセス制限がかかっていないか
wp-admin
ディレクトリが .htaccess
で制限されている場合、エラーが発生することがあります。次のコードが .htaccess
にないか確認してください。
<Files wp-login.php>
Order Deny,Allow
Deny from all
Allow from 123.45.67.89
</Files>
この Allow from
に自分のIPアドレスが含まれていない場合、アクセスが拒否されます。必要なら、 Allow from
の行を編集して自分のIPを追加してください。
⑦サーバーのセキュリティ設定を確認
.htaccess
の設定をチェック
.htaccess
ファイルの記述が影響している可能性があります。
.htaccess
ファイルとは?
.htaccess
ファイルの場所
通常、WordPressのルートフォルダにあります。/wp/.htaccess- 編集方法
FTPで接続するか、サーバーのファイルマネージャーからアクセスする。
.htaccess
ファイルを編集するときの注意点
⑧サーバーのエラーログを確認
サーバーのエラーログをチェックする
サーバーのエラーログに、403エラーの詳細が記録されていることがあります。
- エックスサーバー: 「サーバーパネル」→「エラーログ」
- ConoHa WING: 「サイト管理」→「ログ」
エラーログ | レンタルサーバーならエックスサーバー
https://www.xserver.ne.jp/manual/man_server_logerror.php
ここにエラーの原因が詳しく書かれている場合があります。
まとめ
「急に保存できなくなった」なら、①か②の可能性大。まずは落ち着いてチェック。
- ブラウザを変える、キャッシュ削除 → 簡単で即試せる。まずはブラウザを疑う!
- プラグインやテーマの影響を確認 → ブラウザに次いで疑わしい。
それでもダメなら…
- アクセス制限やパーミッションを確認 → 設定の誤りによる問題
- .htaccess や WAF 設定を調整 → サーバーのセキュリティが原因かも?編集は慎重に。
- サーバーログをチェックする → エラーで検索し、詳細な原因特定する。
どうしても解決しない場合は、サーバーのサポートを確認してみましょう。有料プランであれば、不具合について答えてくれる可能性があります。
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