『知識ゼロ。はじめてVBAに触る。』という人向け
Excelの作業を自動化できる「VBA(Visual Basic for Applications)」スタート時に必要な準備をまとめました。『今日、はじめてVBAを使う』『どんなか使ってみたい』という超初心者向けの記事です。
VBAを使う準備・開発画面の開き方・コードを書く場所などを解説
ExcelでVBAを使うための導入準備と、超シンプルなサンプルコード実行する手順まで紹介します。
VBAを使う準備
Excelの初期設定ではVBAや開発タブが非表示になっているので、初期設定が必要です。
開発タブを表示する
ExcelでVBAを使うには、まず「開発」タブを表示する必要があります。
開発タブを表示する手順
- Excelを開き、上部の [ファイル] → [オプション] をクリック。
- 左側のメニューから [リボンのユーザー設定] を選択。
- 右側の「メイン タブ」一覧の中から [開発] にチェックを入れる。
- [OK] を押すと、リボンに「開発」タブが追加される。
これで、VBAの開発を行う準備が整いました。この設定は、1度設定すると次からは不要です。
VBA画面(VBE)を開く
VBAのコードを書くために、専用のエディター「VBE(Visual Basic Editor)」を開きます。
VBAコードを編集したり、エラーをチェックするための「開発画面」です。

VBE(開発画面・コードエディター)を開く方法
- ショートカットキー:Excelの画面で
Alt + F11
を押す。 - 開発タブから開く: 開発タブの [Visual Basic] ボタンをクリック。
VBEが開くと、左側に「VBAProject(ブック名)」が表示され、ここにマクロやモジュールを追加してコードを記述します。
VBAのコードを書く場所
VBAのコードは、基本的に 標準モジュール に記述します。
標準モジュールの追加方法
- VBE(Alt + F11)を開く。
- VBAを追加したいファイルを選び、[挿入] → [標準モジュール] を選択。
- 左側の「VBAProject」に「Module1」が追加される。
- ※すでにマクロやVBAが登録済だと、「Module1」等が存在していることがある。
モジュール内にコードを記述することで、Excelのマクロとして動作させることができます。
↓Book1に「Module1」を追加した例。サンプル画像はすでにコードが記述された状態です。

実際にVBAコードを動かしてみよう
それでは実際に、簡単なVBAコードを動かしてみましょう。
サンプルコード
メッセージボックスを表示するVBAサンプルです。
先ほど追加した「VBAProject」の「Module1」画面に、下記のコードを張り付けてみましょう。
Sub HelloVBA()
MsgBox "VBAを始めましょう!"
End Sub
貼り付けたら、Excel画面に戻ります。
コードの実行方法
- Excelに戻り、[開発]タブ → [マクロ] → から、追加したHelloVBA()を実行
- VBE開発画面の上部メニューの ▶(実行)ボタン を押す。でもOK。
「VBAを始めましょう!」というメッセージボックスが表示されれば成功です!
VBAを保存する際の注意点
VBAコードを含むExcelファイルを保存する際には、通常の .xlsx
形式ではなく、マクロ有効ブック(.xlsm) 形式で保存する必要があります。
*.xlsx
形式で保存すると、VBAコードが削除されてしまうので注意しましょう!
保存手順
- [ファイル] → [名前を付けて保存] を選択。
- [ファイルの種類] を 「Excel マクロ有効ブック(.xlsm)」 に変更。
- 保存 をクリック。
VBAを実行する際のセキュリティ設定
VBAを使用するには、Excelのマクロ設定を有効にする必要があります。
マクロを有効にする方法
- [ファイル] → [オプション] を開く。
- [セキュリティ センター] → [セキュリティ センターの設定] をクリック。
- [マクロの設定] で「すべてのマクロを有効にする」を選択(セキュリティリスクに注意)。
マクロを有効にすると、自作のVBAコードが正しく動作するようになります。
まとめ
- 開発タブを有効化 し、VBAを使う準備をする。
- VBE(Visual Basic Editor)を開く (
Alt + F11
)。 - 標準モジュールを追加 し、VBAのコードを記述。
- マクロを有効化し、マクロ有効ブック(.xlsm)形式で保存。
これで、Excel VBAの基本的な準備はOKです。Excelの作業効率化に向けて、ぜひチャレンジしてみてください!
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